第三章 テレポーテーション

テレビのインタビュー番組にips細胞の発見でノーベル賞を受賞された、山中伸弥教授が出演していました。その番組の中で、山中教授は「ips細胞は細胞のタイムマシンです。病気になった細胞を病気になる前の細胞に戻します。」と言うようなことを仰っていました。大変なご苦労をされながら、夢のような細胞を発見され、この先多くの患者さんが安い治療費で受けられるようにと、今も活躍されています。

ヒマラヤ聖者の生活探求には、神我=「I AM」という言葉が必ず出てきます。この言葉の解釈を第一章では、「神の分け御霊」として説明しました。

ですがもう少し別な言い方をすると、神我とは、「自分自身や他人を心から信じ、赦し、愛し、思いやる気持ち。自分の無限の可能性、力を感じる心」ではないかと思います。

私達は、神社仏閣におわします神様と言われている存在と同じくらいの力を持っています。
そう言われても、すぐに信じることはできませんが、山中教授のように、「難病の子を助けたい」「人の役に立ちたい」という強い想い、多くの仲間達とともに、自分の可能性を信じる勇気を持ち続けたとき、神我が働き、今までの科学や技術では考えられなかったことが可能になるものなのです。

本章第三章では、テレポーテーション(瞬間移動)についてエミール大師は、「肉体の自由自在な移動は、決して神秘的なものではなく、誰にでもできることで、科学的なものです。」と述べています。
初めて本書を読んだ時は自分とは全く無縁のものと考えていたので、ピンときませんでした。でも精神世界への理解が深まった今では、テレポーテーションの存在を否定する気持ちは無くなりました。自分では出来なくても目撃する日が近づいている気がします。

山中教授や、去年ノーベル賞を受賞された天野教授のあの明るさやひたむきさを拝見していると、私達の中にある無限の可能性を信じる大切さを改めて感じさせられ、勇気付けられました。